不登校

中学は不登校でも卒業できる!校長の裁量で判断 校長面談体験記

卒業証書

中学は不登校でも卒業できる

不登校になってなかなか外に出なくなってしまった子どもの様子がとても心配になりました。

どう対応していくのがいいのか、最善策は何なのか模索しながらも登校できない日が積み重なっていく日々。

「不登校でも進級はできるのか、卒業できるのか」

ということは、不登校児の親にとっては必ず頭に浮かぶ疑問だと思います。

ネットで調べると色々なことが書いてありどれが正しいのかわからないこともありましたので、きちんと文部科学省の公式ページで確認してみました。

保護者等から学習の遅れに対する不安により,進級時の補充指導や進級や卒業の留保に関する要望がある場合には,補充指導等の実施に関して柔軟に対応するとともに,校長の責任において進級や卒業を留保するなどの措置をとるなど,適切に対応する必要があること。

また,欠席日数が長期にわたる不登校児童生徒の進級や卒業に当たっては,あらかじめ保護者等の意向を確認するなどの配慮が重要であること。

引用:文部科学省 「不登校児童生徒への支援の在り方について」

中学校は義務教育なので例えば1日も登校できなくても、進級や卒業ができないということはあり得ません。

なぜなら出席日数は、進級や卒業を認定するうえで絶対に必要な条件ではないからです。(※高校は出席日数が進級や卒業要件にあります)

ただし校長の裁量で進級、卒業を決めるとなっています。

現況は、よほどのことがなければ進級・卒業をさせないという校長はいない様ですけどね。

卒業証書

3学期の校長との3者面談

3学期に入り1か月程した2月の中旬くらいに、担任の先生から「校長面談の案内」がありました。

1年生の頃はそういった進級面談の様なものを知らなかったので、何を言われるのかと息子と戦々恐々としていました。

すでに担任との面談は何度か行っていましたが、「校長面談」と言われるとただならぬような特別な何かがあるのかと身構えてしまったからです。

ウチのにぃにの場合は、学校へは行きたくないもののテストだけは「仕方がない」と受けに行ったりしており、学校に入れない状態ではなかったのでまだ容易だったのかもしれません。

それでも、その日が近づくたびに不安な顔はかくせないようでした。

にぃに
にぃに
嫌だなぁ、行きたくないなぁ・・

学校に着いて門を入る、靴箱に行く、廊下を歩いていく間も口数が減り不安な様子はわかりました。

校長室に入り、先生と向かい合って息子と私が並んで座る形です。

和やかな雰囲気にするためか「最近は何している?」「好きな事は何?」等、先生からの質問形式で他愛のない会話が始まりました。

きちんと受け答えができるのか、話し方や視線、親子関係を見ているのかなと思いながら私も同席して時々相槌を打つ程度で話に参加。

そして最終的には、「2年生になりたい?」(2年生の時は「3年生になりたい?」)と進級意思の確認をしてきます。

「なりたいわけではないけれど、早く中学を出たいので進級はしたい」と正直に答えるにぃに。

まぁこ
まぁこ
こんな答えでいいの?!

焦る私をよそに、和やかに「わかったよ^^」と受け止めてくださる校長先生に感謝。

 

2年生の3学期には、「今年も来たね校長面談」という感じで恐れることなく面談へ。

「不登校だった芸能人」の話や「校長の教え子で不登校だった子が現在成功している話」を話してくださり、1年生の頃と同じく進級意思確認するという流れでした。

また3年生になるにあたり、その先のこともしっかり考えて行かなくてはいけない旨が伝えられました。

中学卒業後については私からは毎日のように言われている息子も校長先生から言われると少しはひびくものがあったのではないかと思います。

にぃに
にぃに
オレ、まだわかんねーよ

 

短い?長い?中学3年間

大人の3年間は、結構早かったりしますが多感な時期の中学校3年間というものは長く感じるものです。

更に学校へ行くのがつらかったりするとますます1日の時間が長く感じているものだと思います。

ウチの子の場合は、中学1年生の1学期に約50日間程は通学しています。

その上で、腹痛が多くなったりして段々学校に行かない日が多くなってきました。

あまり泣くという感情は見せない子ですが、制服を着る前や玄関前で泣き始めたこともありその度に私も悩みました。

何のために学校に行くのか、行かせるのか、私自身も葛藤がありとても苦しい思いをしています。

「学校に行くのが当たり前」という自分の中の常識を変えるのに少し時間がかかってしまいましたが、いまは息子の意向を受け入れて応援していこうと思っています。

中学校は行っても行かなくても、不登校に悩んでも悩まなくても進級や卒業はできます!

もちろん卒業のことだけではなく、その後のサポートが大事なのですが、卒業できることを知っただけでも少しホッとする自分がいました。

学校に行っていれば何でもない「修了証」もありがたみがあります。

修了証