インターネットで学べる高校として日本一の生徒数を誇る角川ドワンゴ学園の「N高」。
そして2021年4月から開校した「S高」。
不登校の息子はいまのところN高のネットコースを希望していますが、S高とはどのような違いがあるのか調べてみました。
N高校とS高校の違い
ズバリ、「本校の場所が違う」が違いです。
コースやカリキュラムを見る限り、違いはそこだけの様ですよ。
磁石のNとSの様に対となっていますが、場所以外は特に大きな違いは見当たりませんでした。
N高校の本校は沖縄県うるま市、S高校の本校は茨城県つくば市となっています。
ただ、ネットコースを選択する場合でも必修授業として2年次にスクーリングがあり、その時は本校へ行かなくてはいけません。
高校卒業資格を取得するための必須授業と修学旅行を合わせたものと考えておくといいでしょう。
S高校が茨城県にできたのはおそらく関東圏の生徒が多かったからではないかと考えられます。
スクーリングに泊りで行けない子が関東圏に住んでいる場合、茨城県であれば毎日通学してスクーリングをうけることができるからです。
不登校の子に限ると学校に行けない理由が何らかありますが、もしかするとそういったニーズがあるから首都圏からそう遠くはない茨城県にS高校を設立したのではないかと私は思います。
N高・S高 アルファベット頭文字の意味
はじめて高校名を聞いた時には、某○○高という意味のN高、S高ということだと勘違いしてしまいました。
それぞれにたくさんの意味があるようです。
N高校 Net・New・Next・Necessary・Neutral
S高校 Super・Special・Shine
それぞれの頭文字の意味を含む学校名になっています。
N高、S高とはなっているものの受講できる授業は同じで、日程などが違うくらいです。
時にはイベント等で、学校別で対抗試合をすることもあるそうですよ。
N高生とS高生の学費は同じ
N高生とS高生は、ネットコース・通学コース・オンライン通学コース・通学プログラミングコースから選択ができます。
そして授業内容も学費も同じです。
2年生の本校スクーリングの場所が違うため、そこまでの交通費が住んでいる所によって違うくらいのようです。
もしも北海道の人がN高に入学した場合は、2年時のスクーリングは沖縄県まで行くことになりますし、関東圏の人がS高に入学した場合は、茨城県まで行くことになります。
交通費が人によって大きく違うというのは、そういうことです。
N高・S高に向いている人
開校5年で生徒数日本一を達成したN高校。
勢いはとどまることを知らず、S高校も開校し両校とも今後も人数が増え続けていきそうです。
魅力の一つとなっているのは実践的なカリキュラムとプロ講師や著名人やプロ講師による授業でしょう。
現役で仕事をしている人から直接学べる機会は、他の高校ではあまりありません。
主体である株式会社ドワンゴは最新のゲームやVR等が事業内容になっていますし、角川文庫は出版はもちろんアニメや映像、webサービスを得意としており学生に「今現在」の技術を学ぶことができます。
一方でネットを利用することにより、通学時間がなくなることでどの場所からでもN高生、S高生となれることが魅力です。
例えばうちの子の場合、
コミュニケーションが苦手
運動会や体育大会等スポーツが苦手
学校に行くことに不安感がある
上記3つに当てはまっていてもネット上のため、安心して学んでいける環境ではないかと思います。
また週1回から週5回の通学コースもあるため、毎日通学できない子でも自分のペースにあわせて登校できるところも魅力です。
流れに身を任せて身近な高校に行くのもありですが、N高やS高で他の高校とは違う刺激を受けるのもおもしろいのではないかと思います。